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治療薬の知識
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サリチル酸
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【薬局方】
サリチル酸
【一般名】
サリチル酸
組成
１ｇ中 日局サリチル酸 １ｇ含有。
性状
白色の結晶又は結晶性の粉末で，においはなく，わずかに酸味があり，刺激性である。
１．密閉容器
２．室温保存
効能効果
１．絆創膏として：疣贅・鶏眼・胼胝腫の角質剥離
２．軟膏剤，液剤として：乾癬，白癬（頭部浅在性白癬，小水疱性斑状白癬，汗疱状白癬，頑癬），癜風，黒色粃糠疹，紅色陰癬，角化症（尋常性魚鱗癬，先天性魚鱗癬，毛孔性苔癬，先天性手掌足底角化症（腫），ダリエー病，遠山連圏状粃糠疹），湿疹（角化を伴う），口囲皮膚炎，掌蹠膿疱症，へブラ粃糠疹，アトピー性皮膚炎，ざ瘡，せつ，腋臭症，多汗症，その他角化性の皮膚疾患
用法用量
１．症状に応じて下記の濃度の軟膏剤，又は液剤とし，１日１〜２回塗布又は散布する。
（１）．小児：サリチル酸として０．１〜３％
（２）．成人：サリチル酸として２〜１０％
２．なお，疣贅，鶏眼，胼胝腫には，通常サリチル酸として５０％の絆創膏を用い，２〜５日目ごとに取りかえる。
重要な基本的注意
１．患部が化膿しているなど湿潤，び爛が著しい場合には，あらかじめ適切な処置を行った後使用すること。
禁忌（次の患者には投与しないこと）
１．本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
副作用発現状況の概要
１．本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
その他の副作用
１．過敏症：過敏症状（頻度不明）があらわれた場合には使用を中止すること。
２．皮膚：発赤，紅斑（頻度不明）等の症状があらわれることがあるので，このような症状があらわれた場合には使用を中止すること。
３．長期・大量使用：内服，注射等全身的投与の場合と同様な副作用（頻度不明）があらわれることがある。
注意-妊産婦等
妊婦，産婦，授乳婦等への投与
１．経口投与による動物実験で催奇形作用が報告されているので，妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には，治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
適用上の注意
１．投与経路：眼科用に使用しないこと。
２．使用時：
（１）．長期間使用しても症状の改善が認められない場合には，改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい。
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